今回は、プロプラノロール(製品名:インデラル)による「いちご血管腫」の治療について書いてみたいと思います。
娘は血管腫の臨床試験に参加しています。具体的には、プロプラノロール(インデラル)という飲み薬を、1日に3回服用しています。
プロプラノロール(インデラル)は、血圧を下げる薬としてもともと使われている薬ですが、2008年に、海外で乳児血管腫に安全かつ効果的な治療薬としてプロプラノロールが報告されました。日本ではまだ一般的な治療ではありませんが、複数の病院で臨床試験が始まっています。
海外では既にいちご血管腫治療の第一選択となってきているようですので、
日本でもインデラルの保健適用されることが確実視されています。早ければ今年の秋に承認される可能性がありますが、まだ未承認のため、インデラルは「いちご状血管腫」
には保険外治療です。
さて、フ
ランスを始めとする16ケ国で、プラセボ対照ランダム化比較試験が行われました。この試験において投与量や投与期間などが検討されましたが、3mg/kg
/day量を6か月間継続投与することにより難治性の苺状血管腫の60%が完全に消失し、重大な副作用もないことが確認されました。
プロプラノールの副作用として、低血糖、低血圧、徐脈、気管支けいれん、ぜんそくなどがあります。内服中は倦怠感、食欲不振、チアノーゼなどがあるかも、とのこと。しかし、上記試験ではプラセボ群との有意差はなかったため、「苺状血管腫の治療において、3mg/kg/dayのレジメンはリスクと利益のバランスが良好である」と結論付けられました。
インデラルをもってしても、血管主が完全に綺麗に消失するわけではないようです。隆起している状態はそのまま残る可能性もあって、 見た目的には少し残念な感じになるかもしれません。
一番難しいのは「いつやめるか」ということらしいです。いまだに「治療に必要な正確な期間は判明していない」とされています。リバウンドを避けるためには漸減していかなければならないのですが、そのやり方もまだ手探り状態だそうです。
積極的治療を 6 ヵ月経過前に中止した場合、再増殖したという報告があります。一方で、再発例に対してもインデラールが有効との報告もあるそうです。
こ
のインデラルの治療を受けるかどうかは、当初、かなり迷いました。まだ「いちご血管腫」が成長段階なので、ドライアイスの効き目はあまり感じられなかった
のですが、今後、自然に良くなる可能性も高いですし、場所的にも今までのドライアイス治療ができないわけでもありません。放置して自然治癒に任せる人も多
いですし。そもそも、こんな小さいうちから、薬の服用というのが嫌でした。一番最初に診察を受けたときに、医師から、ちらりと薬の言及もありましたが、
「薬はないな」、と思ったくらいです。
「いつかは消えるアザだし、悪性ではないから、心配はないけれど、レーザー治療をしよう」
と考えていました。
が、しかし、その後どんどん大きくなる血管腫を見ていて、何とかしたい、という思いが強くなりました。
ドライアイスは一ヶ月に一回、レーザー治療は三ヶ月に一回のペースです。すでに盛り上がってしまっているので、レーザーの効果もやや疑問。 ドライアイスでは色を消せないし。
そ
うすると、やはりインデラルが一番良いように思えてきました。インデラルは昔から使われいる薬ですから、重篤な副作用等の心配はなさそうです。効果が得ら
れなかったり副作用があっても、速やかに投薬を中止することで対応可能です。そこで、とりあえずやってみたいと思うようになりました。
投薬は、1日3回です。最初は目安の半分の量。それから目安量。6ヶ月たったら、量を減らして、経過観察も含め9ヶ月の臨床試験です。
通院先の病院は電車を乗り継いで通っているので、正直、親の負担は大きいです。薬を飲ませるのだってかなり手間ですし。それでも、早いうちに綺麗にしてあげられたら良いと考えています。できれば私が職場復帰するまでに目処がたてばよいのですが。